ラベンダーのドライフラワーがポロポロ!原因と長持ちのコツ

ラベンダーのドライフラワーがポロポロ!原因と長持ちのコツ
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ラベンダーのドライフラワーを飾ろうとした際に、花がポロポロと崩れてしまい、がっかりした経験はありませんか。

美しい見た目と癒しの香りが魅力のラベンダーですが、繊細さゆえに扱いが難しいと感じる方も少なくありません。

この記事では、そもそもラベンダーはどんな花なのか、またドライフラワーに適した品種とは何かという基本から丁寧に解説します。

そして、多くの方が知りたいラベンダードライフラワーにする時期や具体的な作り方、さらにドライフラワーをボロボロにしない方法は何かという疑問にしっかりとお答えします。

完成後の楽しみ方についても、リース作り方や乾燥ポプリ、花瓶での飾り方のアイデアを豊富に紹介し、悩みがちな虫の対策や、香りはいつまで楽しめるのかという点にも触れていきます。

加えて、風水を取り入れた置き場所のヒントや、ドライラベンダーは食用にできるのかといった少し専門的な内容まで、あなたの知りたい情報を幅広く網羅しました。

失敗や後悔をせず、ラベンダーの魅力を最大限に引き出すための知識を、この記事でぜひ手に入れてください。

記事のポイント
  • ラベンダーがポロポロになる原因と具体的な防止策
  • 美しいドライフラワーを作る最適な時期と簡単な作り方
  • 香りや見た目を長持ちさせる保存方法と飾り方の工夫
  • リースやポプリなど多彩な活用アイデア

なぜ?ラベンダーのドライフラワーがポロポロになる原因

このセクションでは、ラベンダーのドライフラワーが崩れてしまう根本的な原因と、それを防ぐための基本的な知識について掘り下げていきます。

  • ラベンダーはどんな花?適した品種とは
  • ラベンダードライフラワーにする時期
  • 簡単なドライフラワーの作り方
  • ドライフラワーをボロボロにしない方法は?
  • 虫がつかないための対策

ラベンダーはどんな花?適した品種とは

ラベンダーはどんな花?適した品種とは
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ラベンダーは地中海沿岸が原産のシソ科の植物で、古くから「ハーブの女王」として親しまれてきました。

その語源はラテン語の「lavare(洗う)」に由来し、古代ローマ人が入浴の際に香りづけとして用いていた歴史があります。心を落ち着かせる豊かな香りが最大の特徴です。

ドライフラワーを作る際には、どの品種を選ぶかが仕上がりの美しさや香りの持続性を左右します。すべてのラベンダーがドライフラワーに適しているわけではなく、品種ごとの特性を理解することが大切です。

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品種名香りの強さ見た目の特徴ドライフラワーとしての適性
イングリッシュラベンダー非常に強い濃い紫色で小ぶりな花穂。最も一般的。香りが長く持続し、色も残りやすいため、ポプリやサシェに最適です。
フレンチラベンダーやや弱い花穂の先端にウサギの耳のような苞(ほう)がある。見た目が可愛らしく、スワッグやリースのアクセントとして映えますが、香りは控えめです。
ラバンディン(グロッソなど)強いイングリッシュ系より大型で、花穂が長い。精油の含有量が多く、香りが強いため業務用にも利用されます。ボリューム感のあるスワッグ作りに向いています。

このように、香りを楽しみたい場合はイングリッシュラベンダーやラバンディン系が、見た目のデザイン性を重視するならフレンチラベンダーがおすすめです。

作りたいものに合わせて品種を選ぶことで、より満足度の高いドライフラワー作りができます。

ラベンダーをドライフラワーにする時期

ラベンダーをドライフラワーにする時期
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ラベンダーのドライフラワーを美しく、そして崩れにくく仕上げるためには、収穫する「時期」と「タイミング」が極めて重要になります。

最適な収穫時期は、つぼみが膨らみ、全体の7割ほどが開花した段階です。花が完全に咲ききってしまうと、乾燥後、花が茎からポロポロと落ちやすくなる原因となります。

また、この7割咲きの状態は、香り成分である精油が最も多く含まれているため、香り高いドライフラワーを作ることができます。

収穫のタイミングとしては、晴れた日の早朝が理想的です。夜露が乾き始める前の早朝に収穫することで、花が新鮮で水分を適度に含んでおり、香りが最も強くなります。

雨の日や雨上がりに収穫すると、花が水分を多く含みすぎているため、乾燥に時間がかかり、カビの発生や色褪せのリスクが高まります。

適切な時期を逃してしまうと、美しさや香りが損なわれるだけでなく、花の構造ももろくなってしまいます。したがって、天気予報を確認し、数日間晴れが続くタイミングを見計らって収穫することが、成功への第一歩と言えます。

簡単なドライフラワーの作り方

ラベンダーのドライフラワーを作る方法はいくつかありますが、ここでは初心者でも手軽に挑戦できる代表的な2つの方法を紹介します。

ハンギング法(吊るして乾燥させる方法)

これは最もシンプルで伝統的な方法です。特別な道具を必要とせず、ラベンダー本来のナチュラルな風合いを楽しめます。

  1. 下準備:収穫したラベンダーの茎についている余分な葉を取り除きます。葉が付いたままだと、乾燥ムラができたり、見た目が悪くなったりします。
  2. 束ねる:5本から10本程度のラベンダーを1つの束にし、茎の部分を麻紐や輪ゴムでしっかりと結びます。乾燥が進むと茎が細くなるため、少しきつめに結ぶのがコツです。
  3. 吊るす:直射日光が当たらず、風通しの良い場所に、花穂を下にして逆さまに吊るします。湿気の多い浴室やキッチン周りは避けましょう。
  4. 乾燥:約1週間から2週間で乾燥が完了します。茎がポキッと簡単に折れるようになれば完成の合図です。

シリカゲル法(乾燥剤を使う方法)

この方法は、花の色や形をより鮮やかに保ちたい場合に適しています。ハンギング法に比べて手間はかかりますが、生花に近い状態で仕上げることが可能です。

  1. 容器の準備:蓋ができる密閉容器の底に、ドライフラワー用の粉末状シリカゲルを2~3cmほど敷き詰めます。
  2. ラベンダーを並べる:ラベンダーの花が互いに重ならないように、シリカゲルの上に優しく置きます。
  3. シリカゲルで覆う:スプーンなどを使い、花が完全に隠れるまで上からゆっくりとシリカゲルを振りかけます。
  4. 密閉して待つ:容器にしっかりと蓋をして、冷暗所で保管します。通常、2~3日から1週間ほどで乾燥が完了します。
  5. 取り出す:乾燥したら、刷毛などを使って丁寧に取り出します。

どちらの方法にも良さがありますので、仕上がりのイメージに合わせて選んでみてください。

ドライフラワーをボロボロにしない方法は?

ドライフラワーをボロボロにしない方法は?
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せっかく作ったラベンダーのドライフラワーが、少し触れただけでポロポロと崩れてしまうのはとても残念です。この現象を防ぐためには、いくつかのポイントがあります。

まず、崩れる最大の原因は「乾燥不足」と「湿気」です。前述の通り、中途半端に乾燥させると、組織がもろくなり崩れやすくなります。完全に水分が抜けるまで、じっくりと乾燥させることが基本となります。

乾燥後の保管方法も大切です。ドライフラワーは湿気を吸うと劣化が進み、崩れやすくなります。そのため、風通しの良い乾燥した場所で保管するのが鉄則です。湿度の高い梅雨の時期などは特に注意が必要です。

具体的な対策として、完成したドライフラワーに「硬化スプレー」を軽く吹きかける方法があります。これは手芸店などで入手できるドライフラワー専用のスプレーで、表面を薄くコーティングして補強し、花落ちを防ぐ効果が期待できます。

ただし、かけすぎると質感が変わってしまうことがあるため、目立たない部分で試してから使用することをおすすめします。

ヘアスプレーでも代用できますが、香りが混ざったり、べたつきが出たりする可能性もあるため、専用品の方が安心です。

また、物理的な衝撃を避けることも忘れてはいけません。飾る際は、人が頻繁に通る場所やドアの近くなど、振動や接触が起こりやすい場所は避けるのが賢明です。

虫がつかないための対策

虫がつかないための対策
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ドライフラワーを長く楽しむ上で、意外と見落としがちなのが虫の問題です。特にラベンダーの香りは、人にとっては癒しですが、一部の虫にとっては好ましい環境となる場合があります。

虫を防ぐための最も基本的な対策は、やはり「完全な乾燥」と「湿気を避けること」です。湿気が残っていると、それを好むチャタテムシなどの微小な虫が発生する原因となります。

また、湿気はカビの温床にもなり、虫を引き寄せる要因を増やしてしまいます。

保存する環境を清潔に保つことも効果的です。ドライフラワーを飾る前には、周辺をきれいに掃除し、埃がたまらないようにしましょう。

さらに積極的な対策としては、天然の防虫効果があるハーブを活用する方法があります。例えば、ローズマリーやミント、クローブといったハーブには、虫が嫌う成分が含まれています。

これらのドライハーブをラベンダーと一緒に飾ったり、ポプリに混ぜ込んだりすることで、自然な形で虫を遠ざけることができます。

市販の防虫スプレーを使用する選択肢もありますが、ドライフラワーに直接噴射するとシミや変色の原因になる恐れがあります。

使用する場合は、空間に軽く噴霧する程度に留めるか、スプレーが染み込んだ紙を近くに置くなどの工夫をすると良いでしょう。

定期的にドライフラワーの状態をチェックし、もし虫を見つけた場合は、速やかに取り除くことが被害を広げないための鍵となります。

ラベンダーのドライフラワーがポロポロでも楽しむ方法

ドライフラワーが少し崩れてしまっても、その魅力を活かす方法はたくさんあります。ここでは、ラベンダーのドライフラワーを最後まで楽しみ尽くすための飾り方や活用法についてご紹介します。

  • 花瓶を使ったおしゃれな飾り方
  • リース作り方と乾燥ポプリへの活用
  • 香りはいつまで?風水での効果
  • ドライラベンダーは食用になるの?
  • ラベンダー ドライフラワー ポロポロさせない総まとめ

花瓶を使ったおしゃれな飾り方

花瓶を使ったおしゃれな飾り方
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ラベンダーのドライフラワーを花瓶に生けるだけで、お部屋にナチュラルで洗練された雰囲気をもたらすことができます。ただし、繊細なドライフラワーを美しく長持ちさせるためには、いくつか飾り方の工夫が必要です。

まず、花瓶の選び方がポイントです。ドライフラワーは生花と違って軽いため、背が高く口が広い花瓶だと不安定になりがちです。倒れて破損するのを防ぐため、底が広く安定感のある陶器やガラスの花瓶を選びましょう。

次に、花がポロポロと崩れるのを防ぐ工夫です。ラベンダーを数本だけ飾る場合、花瓶の中で動きやすく、互いにぶつかって花が落ちることがあります。

これを防ぐために、数本を束ねて根元をリボンやラフィアで軽く結んでから生けると、まとまりが出て安定します。

飾る場所にも注意を払いましょう。前述の通り、直射日光は色褪せの大きな原因となります。また、エアコンの風が直接当たる場所も、乾燥が進みすぎて花がもろくなるため避けるべきです。

窓際から少し離れた、穏やかな光が入るリビングの棚や、寝室のサイドテーブルなどが適しています。

最後に、埃対策も大切です。表面に埃がたまると見た目が損なわれるため、定期的にカメラ用のブロワーで風を送ったり、非常に柔らかい筆で優しく払ったりして、きれいな状態を保つようにしてください。

リース作り方と乾燥ポプリへの活用

ラベンダーのドライフラワーは、飾るだけでなくクラフト素材としても非常に魅力的です。特にリースやポプリは、初心者でも挑戦しやすい人気の活用法です。

オリジナルリースの作り方

オリジナルリースの作り方
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リースは、季節を問わず楽しめるインテリアアイテムです。

  1. 土台の準備:つるやワイヤーでできたリース台を用意します。ラベンダーのナチュラルな雰囲気に合わせて、つる製のものが特におすすめです。
  2. パーツ作り:ラベンダーを3~5本ずつの小さな束に分け、根元をワイヤーで固定します。
  3. 土台への取り付け:作った小さな束を、リースの土台にワイヤーで巻きつけていきます。このとき、全ての束が同じ方向を向くように配置すると、美しい流れが生まれます。
  4. 仕上げ:土台が隠れるまでラベンダーを取り付けたら完成です。お好みでユーカリやカスミソウなどの他のドライフラワーを加えると、より華やかなリースになります。

香りを楽しむ乾燥ポプリ

香りを楽しむ乾燥ポプリ
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制作中や飾っているうちにポロポロと落ちてしまった花びらも、捨てずに集めておけば素敵なポプリになります。

  1. 材料:落ちたラベンダーの花、密閉できるガラス瓶や布袋。お好みで他のハーブ(ローズマリーなど)やスパイス(クローブなど)、エッセンシャルオイル。
  2. 作り方:ラベンダーの花と他の材料をボウルで優しく混ぜ合わせます。香りを強めたい場合は、ラベンダーのエッセンシャルオイルを数滴加えます。
  3. 活用法:ガラス瓶に入れて飾れば見た目も楽しめますし、小さな布袋に入れてサシェを作れば、クローゼットや引き出しの中が良い香りに包まれます。

このように、少し手を加えるだけで、ラベンダーの楽しみ方が一層広がります。

香りはいつまで?風水での効果

香りはいつまで?風水での効果
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ラベンダーのドライフラワーの魅力は、見た目だけでなくその香りにもあります。また、風水においても良い効果をもたらすアイテムとして知られています。

香りの持続性と復活方法

適切に乾燥・保存されたラベンダーの香りは、半年から1年ほど持続すると言われています。

香りをできるだけ長持ちさせるコツは、湿気と直射日光、そして空気に長く触れさせないことです。ポプリやサシェにする場合は、密閉容器で保管すると香りが飛びにくくなります。

香りが弱くなってきたと感じたら、サシェやポプリの袋を優しく揉んでみてください。花びらが軽く砕けることで、中に閉じ込められていた精油が再び香り立ちます。このひと手間で、香りを長く楽しむことが可能です。

風水で見るおすすめの置き場所

風水において、ラベンダーは「浄化」と「癒し」のエネルギーを持つとされています。その香りと紫色は、心を落ち着かせ、悪い気を払う力があると考えられています。

  • 玄関:家の入り口である玄関に置くことで、外から持ち込まれる悪い気を浄化し、良いエネルギーを呼び込む効果が期待できます。
  • 寝室:ラベンダーのリラックス効果は、安眠を促し、一日の疲れを癒すのに最適です。枕元やサイドテーブルに置くことで、睡眠の質を高める助けとなります。
  • リビング:家族が集まるリビングに飾ることで、空間に癒しをもたらし、家庭内の調和を促進すると言われています。

一方で、キッチンやトイレ、洗面所などの水回りは、湿気が多く、風水では悪い気が溜まりやすい場所とされています。

ドライフラワーが湿気で傷みやすいだけでなく、ラベンダーの良いエネルギーが弱まってしまう可能性があるため、これらの場所に置くのは避けた方が良いでしょう。

ドライラベンダーは食用になるの?

ドライラベンダーは食用になるの?
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「この良い香りのラベンダーは食べられるの?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。

結論から言うと、ラベンダーはハーブの一種として食用に利用されることがあります。しかし、そのためにはいくつかの重要な注意点があります。

最も大切なのは、食用として栽培・加工されたものを選ぶことです。観賞用として販売されているラベンダーの苗やドライフラワーには、病害虫を防ぐための農薬が使用されている可能性が高いです。

これらの農薬は人体に有害な場合があるため、観賞用のものを安易に口にするのは絶対に避けてください。

食用としてラベンダーを利用したい場合は、必ず「食用」「ハーブティー用」などと明記されている製品を選びましょう。オーガニック(有機栽培)のものを選ぶと、さらに安心です。

食用のドライラベンダーは、ハーブティーとして楽しむのが一般的です。お湯を注ぐと、心地よい香りが立ち上り、リラックス効果が期待できます。

その他にも、クッキーやケーキなどの焼き菓子に少量混ぜ込んで香り付けをしたり、砂糖と合わせてラベンダーシュガーを作ったりと、様々な使い方が可能です。

ただし、ラベンダーは香りが非常に強いため、料理やお菓子に使う際は、ごく少量から試すことがポイントです。

入れすぎると薬のような風味になってしまい、全体の味のバランスを損なうことがあります。安全性を確認した上で、その豊かな香りを料理の世界でも楽しんでみてはいかがでしょうか。

総括 : ラベンダーのドライフラワーをポロポロさせない

この記事では、ラベンダーのドライフラワーがポロポロと崩れてしまう原因から、美しい状態を長く保つための作り方、飾り方、そして活用法までを詳しく解説してきました。

最後に、重要なポイントを一覧で振り返ります。

  • ラベンダーはつぼみが7割ほど開いた晴れた日の早朝に収穫する
  • 香りが強く色も残りやすいイングリッシュラベンダーはドライフラワー向き
  • ハンギング法は手軽で初心者におすすめの乾燥方法
  • シリカゲル法は生花に近い色や形を綺麗に残せる
  • 乾燥が不十分なことや湿気がポロポロ崩れる主な原因になる
  • 湿気と直射日光は色褪せや劣化を早めるため避ける
  • 完成品に硬化スプレーを軽く使うと型崩れ防止に効果的
  • 虫対策には風通しの良い乾燥した場所での保存が基本
  • 花瓶に飾る際は倒れにくい安定感のあるものを選ぶ
  • 香りを長持ちさせるには使わない分は密閉容器で保管するのが有効
  • 香りが弱くなったら優しく揉むと再び香り立つ
  • 崩れた花びらは集めてポプリやサシェとして活用できる
  • リース作りではワイヤーで優しく固定するのがコツ
  • 風水では気の入り口である玄関やリラックスしたい寝室に置くのが良い
  • 食用にする場合は必ず「食用」と明記された無農薬の製品を選ぶ
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