秋の訪れと共に、お部屋に彩りを添えたいと考えたことはありませんか。野ばらの実のドライフラワーは、そんな願いを叶えてくれる素敵なインテリアアイテムです。
しかし、いざ挑戦しようとすると、野ばらの実ドライフラワー作り方の具体的な手順や、きれいな赤い実を長持ちさせる作り方のコツが分からず、失敗して後悔するのを避けたいと思う方も多いでしょう。
適切な時期はいつなのか、完成まで一体何日干せばいいのか、そしてどこに吊るすのが最適なのか、様々な疑問が浮かびます。
また、完成したドライフラワーを飾る際には、風水で言われる置いてはいけない場所や、逆に飾ると運気が上がる場所があるのかも気になるところです。
この記事では、生花や造花とは違う魅力を持つ野ばらの実のドライフラワーについて、基本的な作り方から注意点まで、あなたの疑問を解消するための情報を網羅的に解説します。
- 野ばらの実をドライフラワーにする最適な時期と具体的な手順
- 失敗しないための乾燥方法と日持ちさせるコツ
- おしゃれなリースやインテリアとしての飾り方のアイデア
- 運気や風水を考慮した飾り場所と避けるべき場所
初心者向け野ばらの実のドライフラワーの作り方
- ドライフラワーに最適な野ばらの実の時期
- 簡単な野ばらの実のドライフラワーの作り方
- きれいに仕上げるための作り方のコツ
- ドライフラワーは何日干せばいいの?
- 乾燥させるには一体どこに吊るすのが良い?
ドライフラワーに最適な野ばらの実の時期

野ばらの実をドライフラワーにするためには、まず収穫の時期を見極めることが肝心です。野ばらの実は、季節の移ろいとともにその色合いを変化させていきます。
一般的に、野ばらの実は夏の終わりから秋にかけて少しずつ色づき始め、9月の終わりから10月の初旬頃に赤みを帯びてきます。
そして、ドライフラワー作りに最も適した、鮮やかな赤色に全体が染まる時期は、例年10月の中旬から下旬にかけてです。この時期の実は水分量と色のりが良く、乾燥させても美しい赤色を保ちやすくなります。
ただし、その年の気候や日照条件、地域によって色づきのタイミングには差が生じます。秋が深まるにつれて、実はさらに深みのある赤色へと変化していくため、ご自身の作りたい作品のイメージに合わせて収穫時期を調整するのも一つの楽しみ方です。
フレッシュな状態で最も美しい時期に収穫することが、質の高いドライフラワーを作る第一歩となります。
簡単な野ばらの実ドライフラワーの作り方

野ばらの実のドライフラワーは、特別な道具を必要とせず、誰でも手軽に作ることができます。ここでは、最もポピュラーな「ハンギング法」を用いた基本的な作り方の手順を解説します。
H4 必要な材料
- 野ばらの実の枝:5〜10本程度
- 剪定ばさみ
- 麻紐など、吊るすための紐
H4 作成手順
- 下準備をする: まず、収穫した野ばらの実の枝を剪定ばさみで好みの長さにカットします。このとき、完成後の飾り方をイメージしながら長さを決めると良いでしょう。実が密集している部分は、そのまま残すと見栄えが良くなります。

- 余分な葉を取り除く: 次に、枝についている葉を丁寧に取り除きます。葉が残っていると、その部分から水分が抜けにくくなり、乾燥に時間がかかるだけでなく、カビや変色の原因にもなります。きれいな仕上がりのために、この作業は丁寧に行いましょう。

- 逆さに吊るして乾燥させる: 枝の根元を麻紐で数本ずつ束ね、しっかりと結びます。そして、後述する適切な場所に逆さに吊るします。枝と枝の間が密着しすぎないよう、少し隙間をあけて束ねると、風通しが良くなり均一に乾燥が進みます。

- 乾燥状態を確認し保存する: 吊るし始めてから1〜2週間後、実を軽く触ってみて、硬くパリッとした感触になっていれば乾燥完了のサインです。まだ少し柔らかさが残る場合は、さらに数日間乾燥を続けましょう。完全に乾いたら、湿気の少ない場所で保管します。

きれいに仕上げるための作り方のコツ

野ばらの実のドライフラワーを、より美しく、長持ちさせるためにはいくつかのコツがあります。簡単な工程の中にも、少しの工夫で仕上がりに大きな差が生まれます。
まず、作り方のコツとして挙げられるのは、乾燥中のカビを防ぐことです。前述の通り、葉をできる限りきれいに取り除くことは、カビのリスクを減らす上で非常に効果的です。
葉は水分を多く含んでいるため、残っていると全体の乾燥を遅らせ、湿気がこもりやすくなります。
次に、乾燥させる枝の束ね方もポイントです。一度にたくさんの枝をぎゅうぎゅうに束ねてしまうと、中心部の風通しが悪くなり、乾燥ムラやカビの原因になりかねません。
少量の枝を一つの束とし、それぞれの束の間に空気が通るように間隔をあけて吊るすことが、均一で美しいドライフラワーを作る鍵となります。
また、野ばらの実は乾燥すると、実が少し痩せて色が濃くなる傾向があります。フレッシュな状態よりも少し落ち着いた、深みのある色合いになることを想定して、飾る場所や合わせる他の花材を考えると良いでしょう。
ドライフラワーは何日干せばいいの?

ドライフラワー作りに挑戦する際、多くの方が疑問に思うのが「一体、何日干せばいいのか」という乾燥期間の目安です。
野ばらの実をハンギング法で自然乾燥させる場合、基本的な目安は1〜2週間程度です。この期間で、実や枝に含まれる水分がゆっくりと抜け、長期保存に適した状態になります。
ただし、この乾燥期間はあくまで目安であり、環境によって大きく左右される点を理解しておく必要があります。
例えば、空気が乾燥している秋や冬は乾燥が早く進む一方、湿度が高い梅雨の時期や、気温が低い冬場は通常よりも長くかかる傾向があります。
乾燥が完了したかどうかを正確に判断するには、実際に触れてみることが最も確実な方法です。実が硬くなり、枝が軽くポキッと折れるような感触になれば、水分が十分に抜けたサインです。
もし実を触って少しでも柔らかさやしっとり感があれば、乾燥が不十分な証拠ですので、さらに数日から1週間ほど様子を見ましょう。急いで完成させようとせず、じっくりと時間をかけることが、美しいドライフラワーへの近道です。
乾燥させるには一体どこに吊るすのが良い?

ドライフラワーの仕上がりを左右する非常に大切な要素が、乾燥させる場所の選定です。では、具体的にどこに吊るすのが最適なのでしょうか。
最も適した場所の条件は、「風通しが良く、直射日光が当たらない、湿気の少ない空間」です。
これらの条件を満たす場所として、具体的には北向きの部屋や、暖房器具の影響を受けにくい廊下、空調が効いているリビングの隅などが挙げられます。
風通しが良い場所は、カビの発生を効果的に防ぎ、植物の水分を効率的に蒸発させてくれます。
逆に、乾燥場所として避けるべきなのは、浴室の近くやキッチンなどの湿気がこもりやすい場所です。
また、直射日光が当たる窓際は、急激な乾燥によって色が褪せてしまったり、花材が脆くなりすぎたりする原因となるため、避けるのが賢明です。
カーテンレース越しであっても、紫外線は色褪せを進行させるため注意が必要です。
美しい色合いと形を保ったまま乾燥させるためには、穏やかな環境でゆっくりと水分を抜いてあげることが理想的です。
野ばらの実のドライフラワーの作り方の後の飾り方
- 長持ちさせるための飾り方の注意点
- 風水的に置いてはいけない場所とは?
- 飾ると運気が上がる場所は玄関やリビング
- 仏壇にドライフラワーや造花はNG?
長持ちさせるための飾り方の注意点

せっかくきれいに完成した野ばらの実のドライフラワーですから、できるだけ長くその美しさを楽しみたいものです。そのためには、飾り方と管理にいくつかの注意点があります。
第一に、飾る場所の湿気と光に注意を払うことが大切です。ドライフラワーは湿気を非常に嫌います。湿度が高い場所に飾ると、カビが生えたり、形が崩れたりする原因となります。
キッチンや洗面所、結露しやすい窓際などは避け、風通しの良い場所に飾りましょう。同様に、直射日光も色褪せの大きな原因です。鮮やかな赤い色を長持ちさせるため、日光が直接当たらない壁際や棚の上を選ぶことをお勧めします。
第二の注意点は、ホコリ対策です。ドライフラワーは複雑な形状をしているため、どうしてもホコリが溜まりやすくなります。
ホコリが付着したまま放置すると、見た目が損なわれるだけでなく、湿気を吸って劣化を早めることにも繋がります。
定期的に、メイク用の柔らかいブラシや、カメラのレンズを掃除するブロワーなどで、優しくホコリを吹き飛ばしてあげると良いでしょう。
これらの点を守るだけで、野ばらの実のドライフラワーは半年から1年以上、美しい状態を保つことが可能です。
風水的に置いてはいけない場所とは?

ドライフラワーは美しいインテリアですが、風水の観点からは「飾らない方が良い」あるいは「置いてはいけない場所がある」と言われることがあります。
これは、ドライフラワーが「枯れた花」、つまり「生命活動を終えたもの」と見なされることに由来します。
風水では、生命力のないものは「陰の気」を持つとされ、空間のエネルギーを停滞させたり、運気を下げたりする可能性があると考えられています。
このため、特に活発なエネルギーを保ちたい場所や、良い運気を取り込みたい場所に置くのは避けるべきだとされています。
具体的に置いてはいけない場所として、まず挙げられるのが玄関です。
玄関は全ての運気が入ってくる入り口とされており、ここに陰の気を持つものを置くと、良い気が入ってくるのを妨げてしまうと考えられます。
同様に、一日の疲れを癒やし、新たなエネルギーを充電する寝室も、ドライフラワーを置くには不向きな場所とされています。
もちろん、これは風水上の一つの考え方であり、ご自身が心地よいと感じるなら過度に気にする必要はありません。しかし、もし運気が気になる場合は、これらの場所は避けた方が無難かもしれません。
飾ると運気が上がる場所は玄関やリビング

前述の通り、風水ではドライフラワーの扱いに注意が必要とされますが、飾り方や場所を選べば、逆に運気を整えるアイテムとして活用することも可能です。
一般的に、ドライフラワーを飾ると運気が上がるとされる場所は、「風通しの良い場所」です。
風水では気の流れが重視されるため、風通しが良い場所は陰の気が溜まりにくく、ドライフラワーの持つマイナスの影響を和らげることができると考えられています。
具体的には、家族が集まり、気の流れが活発なリビングは適した場所と言えます。窓の近くに飾り、定期的に換気を行うことで、気の停滞を防ぎながらインテリアとして楽しむことができます。
また、玄関に飾りたい場合は、赤い実を持つ野ばらと相性の良い「赤」や「木」の要素を組み合わせると良いでしょう。
例えば、赤いリボンを結んだり、木製のフレームに入れたりすることで、厄除けや運気アップの効果が期待できるとされています。風水では方角も重要視され、一般的に西に赤いものを置くと金運アップに繋がるとも言われています。
大切なのは、ホコリを溜めず、常に清潔で美しい状態を保つことです。手入れの行き届いたドライフラワーは、空間に彩りを与える素敵なアイテムとなります。
仏壇にドライフラワーや造花はNG?

故人やご先祖様を供養する仏壇には、お花をお供えするのが一般的です。しかし、そこにお供えする花の種類には、伝統的な考え方に基づいたマナーが存在します。
まず、ドライフラワーを仏壇にお供えすることは、一般的に避けるべきとされています。
これは、仏教においてお供えする花は、仏様の慈悲によって咲かせていただいた「生命」の象徴であり、その生命力あふれる姿を通して感謝や敬意を表すものと考えられているためです。
ドライフラワーは「枯れた花」であり、生命力のない状態であることから、供養の場にはふさわしくないと見なされるのです。
一方、造花については、近年では考え方が少し柔軟になってきています。
本来は生花が最も望ましいとされますが、夏の暑い時期で生花がすぐに傷んでしまう場合や、頻繁にお手入れができない事情がある場合などには、やむを得ず造花が用いられることもあります。
造花は枯れることがなく、常に清らかな状態を保てるという利点があるためです。
しかし、ドライフラワーは時間と共に劣化し、ホコリが溜まりやすいという性質も持っています。仏壇は常に清浄に保つべき神聖な場所であるため、衛生的な観点からもドライフラワーは不向きと言えるでしょう。
総括:野ばらの実のドライフラワーの作り方の要点
この記事では、野ばらの実のドライフラワー作り方について、準備から飾り方、注意点までを詳しく解説しました。

この記事のポイントをまとめます
- ドライフラワー作りの最適な時期は10月中旬から下旬
- 作り方は葉を取り除き逆さに吊るすハンギング法が基本
- 乾燥期間の目安は風通しの良い場所で1〜2週間
- カビ防止のため葉は完全に取り除き密着させず吊るす
- 乾燥完了のサインは実が硬くパリッとした感触になること
- 乾燥場所は直射日光の当たらない風通しの良い部屋が最適
- 湿気が多い場所や直射日光が当たる場所は避ける
- 完成後は湿気とホコリを避けて飾ると長持ちする
- ホコリは柔らかいブラシなどで定期的に優しく払う
- 風水では玄関や寝室に置くのは避けた方が良いとされる
- 運気アップには風通しの良いリビングなどがおすすめ
- 赤い実は西の方角に飾ると金運に良いという説もある
- 仏壇には生命力がないためドライフラワーは不向き
- 野ばらの赤い実はクリスマスのリースやスワッグにも最適
- 手軽に作れて季節感を長く楽しめるのが最大の魅力