おしゃれなドライフラワーをお部屋に飾りたいけれど、「玄関に置くと運気が下がる」「縁起が悪い」といった話を聞いて、飾るのをためらってはいませんか。
確かに、「ドライフラワーを玄関に飾るのはダメ」という話は、家の運気の流れを司る「玄関」を非常に重視する、風水の考え方が背景にあります。
しかし、飾り方を工夫すれば、一概に運気が下がるとは限りません。
風水における適切な置き場所や飾る場所、さらには方角の知識を活かせば、ドライフラワーは運気を上げてくれる素敵なインテリアにもなり得ます。
もちろん、最初から風水を気にしない、という考え方もあります。
そこでこの記事では、どうしても玄関にドライフラワーを飾りたいと願うあなたのために、運気を下げずに楽しむための具体的な方法を徹底解説します。
風水で避けるべきとされる場所の理由から、トイレやキッチンでの飾り方の注意点、さらには玄関の外に飾るアイデアまで、あらゆる角度からご紹介します。
- ドライフラワーが玄関に良くないとされる風水の理由
- 運気を下げずに飾れる場所と避けるべき場所の違い
- 風水効果を高める色選びや飾り方の具体的なポイント
- 玄関以外におすすめの置き場所と方角別の効果
「ドライフラワーは玄関にダメ」と言われる風水の理由
- ドライフラワーは本当に縁起が悪いのか
- 風水における玄関の基本的な考え方
- 風水でNG?置いてはいけない場所とは
- トイレの風水で特に気をつけたいこと
- キッチンの風水で知っておきたい注意点
- どうしても玄関にドライフラワーを飾りたい
ドライフラワーは本当に縁起が悪いのか

ドライフラワーが「縁起が悪い」と一概に断定することはできません。ただ、そう言われる背景を理解しておくことは大切です。
風水の世界では、ドライフラワーを「生命のエネルギーが尽きた花」、つまり「死んだ花」と捉える考え方があります。
このため、活動的なエネルギーである「陽の気」とは対照的な、「陰の気」を持つアイテムと見なされることがあります。
空間の陽の気を吸い取り、気の流れを停滞させてしまう可能性があるため、縁起が良くないと考える方がいるのです。
しかし、これは風水における一つの側面に過ぎません。ヨーロッパでは古くから草花を長く楽しむための伝統的な手法として親しまれてきましたし、アンティーク調の落ち着いた雰囲気は生花にはない魅力です。
また、風水の根幹にあるのは「陰陽のバランス」です。活気にあふれた「陽の気」が強すぎる空間に、あえて「陰の気」を持つドライフラワーを置くことで、全体の気のバランスを整え、心地よい落ち着きをもたらす効果も期待できます。
したがって、縁起が悪いと短絡的に決めつけるのではなく、ドライフラワーの持つ性質を理解した上で、飾り方や場所を工夫することが鍵となります。
風水における玄関の基本的な考え方

玄関が風水でこれほどまでに重視されるのは、家全体の運気を左右する「気の入り口」だからです。良い気も悪い気も、すべて玄関を通って家の中に入ってくると考えられています。
風水は、古代中国の思想に基づいた環境学の一種です。より詳しい背景については、学術的な解説を提供しているリソース(例:コトバンクの風水の解説)なども参考にすると、理解が深まるでしょう。
このため、玄関は常に明るく、清潔で、整理整頓されていることが理想とされます。良い気をスムーズに家の中へ招き入れ、隅々まで行き渡らせるための環境作りが求められるのです。
逆に、玄関が暗かったり、不要なものでごちゃごちゃしていたりすると、良い気の流れが妨げられ、悪い気が溜まりやすくなります。
ここに「陰の気」を持つとされるドライフラワーを置くと、せっかく入ってこようとする良い気を吸い取ってしまい、家全体の運気が停滞する原因になりかねないと懸念されるわけです。
このように、玄関は単なる出入り口ではなく、家の運気の質を決める非常に大切な場所であるという認識が、風水の基本的な考え方です。
風水でNG?置いてはいけない場所とは

前述の通り、玄関は気の入り口として特に注意が必要ですが、それ以外にもドライフラワーを飾るのを避けた方が良いとされる場所がいくつかあります。
基本的には、気が滞りやすい場所や、その場所が持つ本来の運気を損なう可能性がある空間が該当します。
特に避けたい場所
- クローゼットや押し入れの奥:空気がほとんど動かず、湿気もこもりやすい場所です。陰の気が溜まりやすく、ドライフラワーの持つ陰の気をさらに強めてしまう可能性があります。また、ホコリがたまりやすく、カビや虫の発生源にもなりかねません。
- 風通しの悪いジメジメした部屋:窓が少なく、空気の入れ替えが難しい部屋も同様です。空間全体の気が停滞しやすいため、ドライフラワーを置くことで、よどんだ雰囲気を助長してしまう恐れがあります。
これらの場所に共通するのは、「気の流れがない」「清潔さを保ちにくい」という点です。
ドライフラワーそのものが悪いのではなく、置かれる環境によってその影響が増幅されると考えると分かりやすいかもしれません。
トイレの風水で特に気をつけたいこと

トイレは、風水において家の中で最も「陰の気」が溜まりやすい場所とされています。「厄落としの場所」とも言われ、健康運に深く関わる空間です。
このため、トイレの環境をいかに清浄に保つかが、家族の健康を守る上で大切になります。
元々が陰の気で満ちやすい場所に、さらに陰の気を持つドライフラワーを置くことは、陰の気を過剰にし、運気のバランスを大きく崩す原因になると考えられています。
また、トイレはスペースが狭く、窓がないことも多いため、意識的に換気をしないと空気が滞りがちです。
このような環境では、ドライフラワーが湿気を吸って傷みやすくなるだけでなく、悪い気が排出されずに溜まり続けてしまいます。
もしトイレに彩りを加えたいのであれば、ドライフラワーではなく、悪い気を浄化する力を持つとされる生きた観葉植物や、明るい色合いの絵などを飾る方が、風水的には良い選択と言えます。
キッチンの風水で知っておきたい注意点

キッチンは、私たちの体を作る「食」を生み出す場所であり、金運や家族の健康運を司る重要な空間です。しかし、風水的には非常にデリケートな場所でもあります。
その理由は、「火の気」を持つコンロと、「水の気」を持つシンクという、相反するエネルギーが同じ空間に存在しているためです。
この2つの気は互いに反発しあう関係(相克関係)にあるため、キッチンはもともと気のバランスが乱れやすい場所なのです。
ここに「陰の気」を持つドライフラワー、特に乾燥して燃えやすい状態のものを置くと、「火の気」を不必要に強めてしまい、水と火の対立を激化させる恐れがあります。
これにより、空間の気のバランスがさらに崩れ、金運の低下や家族間のトラブル、健康問題につながる可能性があるとされています。
これらの理由から、気のバランス調整が難しいキッチンに、あえてドライフラワーを置くのは避けた方が無難と考えられています。
どうしても玄関にドライフラワーを飾りたい

これまで解説してきたように、風水の観点からは玄関にドライフラワーを飾ることに慎重な意見が多いのは事実です。
しかし、「風水の考え方は理解したけれど、それでもお気に入りのドライフラワーを玄関に飾りたい」と感じる方も少なくないでしょう。
大切なのは、風水のセオリーをただ鵜呑みにするのではなく、その背景にある「なぜダメなのか」という理由を理解し、対策を講じることです。
「陰の気」が問題なのであれば、それを和らげる工夫をすれば良いのです。例えば、陽の気を取り入れる工夫や、陰の気が溜まらないようにする対策を施すことで、デメリットを最小限に抑え、インテリアとして楽しむ道は十分にあります。
次の章では、このように「玄関に飾りたい」という気持ちを実現するための、具体的な運気アップ術を詳しく解説していきます。
ドライフラワーが玄関にダメでも運気アップする飾り方
- 運気が上がる飾る場所のポイント
- 風水で良い置き場所とおすすめの方角
- 玄関の外に飾る運気アップのポイント
- 風水を気にしない場合の楽しみ方と注意点
- 総括 : ドライフラワーは玄関にダメは工夫次第
運気が上がる飾る場所のポイント

ドライフラワーの持つ「陰の気」を上手にコントロールし、運気アップにつなげるためには、「飾る場所」の選定が鍵となります。気の流れが活発で、陰の気が停滞しにくい場所を選ぶのが基本です。
風通しの良い場所
最もおすすめなのが、風通しの良い場所です。常に空気が流れている場所では、陰の気が一箇所に溜まるのを防ぐことができます。
例えば、窓の近くや換気扇のある場所、あるいは人の行き来で自然と空気が動く廊下などが挙げられます。風の流れが良い場所にドライフラワーを置くと、良い気を長く留める効果も期待できると言われています。
日光が当たる場所
太陽の光は、風水で最も強い「陽の気」を持つとされています。日光が当たる場所にドライフラワーを飾ることで、その陰の気を中和し、バランスを整える効果が期待できます。
特に、午後の西日は強い陽のエネルギーを持つため効果的とされますが、一方でドライフラワーの色褪せや劣化を早める原因にもなります。直射日光が長時間当たる場所は避け、レースのカーテン越しなど、柔らかい光が差し込む場所を選ぶのが良いでしょう。
風水で良い置き場所とおすすめの方角

飾る場所の環境に加えて、「置き場所」の素材や「方角」を意識することで、さらに風水効果を高めることができます。
置き場所の工夫
- 陶器製の花瓶を使う: 陶器は「土」の気を持ちます。土から生まれた植物を土の気を持つ器に戻すことで、自然のエネルギーサイクルを再現し、安定した良い気を得られると考えられています。
- 瓶に入れて蓋をする: ガラスの瓶などに入れてしっかりと蓋をすれば、ドライフラワーの持つ陰の気を物理的に閉じ込めることができます。これにより、周囲への影響を気にせず、インテリアとして安全に楽しむことが可能になります。
方角別の風水効果
ドライフラワーを飾る方角によって、高められる運気が異なるとされています。ご自身の願いに合わせて方角を選んでみましょう。
方角 | 期待できる運気 | 相性の良い色の例 | おすすめのドライフラワーの例 |
北 | 恋愛運・信頼関係 | ピンク・オレンジ | ピンクのバラ、オレンジ |
東 | 仕事運・発展運 | イエロー・ブルー | ミモザ、クラスペディア、デルフィニウム |
南 | 人気運・才能開花 | レッド・グリーン | 赤いバラ、ペッパーベリー、ユーカリ |
西 | 金運・商売運 | イエロー・ゴールド | 黄色いスイセン、キンセンカ、アイボリー系の花 |
このように、方角が持つ意味と相性の良い色を組み合わせることで、より効果的に運気アップを狙うことができます。
玄関の外に飾る運気アップのポイント

「どうしても玄関周りに飾りたいけれど、家の中に置くのは抵抗がある」という場合に有効なのが、「玄関の外」に飾るという選択肢です。
玄関の外、例えば玄関ドアにリースを掛けたり、ドア横のスペースにスワッグを飾ったりする方法です。
これは、外から入ってくる悪い気(邪気)をドライフラワーがブロックし、家の中に入るのを防いでくれる「魔除け」や「厄除け」として機能するという考え方に基づいています。
特に、ユーカリや唐辛子など、古くから魔除け効果があるとされる植物を使ったドライフラワーは、この目的に適していると言えるでしょう。
この場合の運気アップのポイントは、常に清潔な状態を保つことです。屋外は雨風やホコリにさらされやすいため、劣化したものを飾り続けると、逆に悪い気を呼び寄せてしまいかねません。
定期的に状態をチェックし、古くなったり汚れたりしたら、感謝の気持ちを込めて新しいものと交換するように心がけましょう。
風水を気にしない場合の楽しみ方と注意点

風水の考え方は非常に興味深いものですが、それに縛られすぎる必要は全くありません。最も大切なのは、ご自身がその空間にいて「心地よい」と感じるかどうかです。
もし、あなたが風水を気にしないのであれば、純粋にインテリアとして、好きな場所に好きなドライフラワーを飾るのが一番です。
お気に入りの花が目に入るたびに心が和んだり、気分が明るくなったりするのであれば、それはあなたにとって最高の「運気アップアイテム」と言えるでしょう。
ただし、風水を気にしない場合でも、衛生面に関する注意点は押さえておきたいポイントです。
- ホコリをこまめに取り除く: ホコリは見た目が悪いだけでなく、アレルギーの原因にもなります。ドライフラワーは凹凸が多いためホコリが溜まりやすいので、柔らかいブラシで優しく払うなど、定期的にお手入れをしましょう。
- 湿気を避ける: 湿気はカビや虫の発生原因となります。バスルームや加湿器の近くなど、湿度の高い場所は避けるのが賢明です。
- 劣化したら交換する: ドライフラワーは長く楽しめますが、永遠ではありません。色が褪せたり、ポロポロと崩れやすくなったりしたら、それは替え時です。感謝して処分し、新しいものをお迎えしましょう。
これらの注意点を守ることで、風水とは別の観点から、快適で美しいドライフラワーのある暮らしを楽しむことができます。
総括 : ドライフラワーは玄関にダメは工夫次第
この記事では、「ドライフラワーは玄関にダメ」と言われる理由から、運気を下げずに楽しむための具体的な方法まで、詳しく解説してきました。

最後に、重要なポイントを振り返ります
- ドライフラワーは風水で「陰の気」を持つとされる
- 「枯れた花」と見なされ玄関には不向きという考え方がある
- しかし飾り方や場所の工夫で運気アップアイテムになる
- 玄関は全ての気の入り口であり風水で最も重要な場所
- 良い気を取り込むため玄関は明るく清潔に保つ
- トイレやキッチンも気の乱れやすいため設置には注意が必要
- 風通しの良い場所は陰の気を溜め込まずにおすすめ
- 太陽光が当たる窓辺は陰の気を中和してくれる
- 赤いリボンなど火の気のアイテムとの組み合わせは陰の気を和らげる
- 瓶に入れて蓋をすると陰の気を閉じ込められる
- 陶器製の花瓶は「土」の気でエネルギーを安定させる
- ほこりは邪気と見なされるためこまめな掃除が不可欠
- 玄関の外に飾るのは魔除けとして活用できる場合がある
- 方角と相性の良い色を組み合わせるとさらに効果的
- 最終的に「ドライフラワーは玄関にダメ」という説は絶対ではない
- 何よりも自分が心地よいと感じるかが一番大切